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JOAN BAEZ / "FAREWELL ANGELINA"  Vanguard  VSD-79200 1965年 アメリカのシンガー、ジョーン・バエズの4枚目のアルバム。タイトル曲はボブ・ディラン作曲。他にドノヴァンの曲とかも歌ってます。ポートレートの撮影は リチャード・アヴェドン です。左のが初期のプレスのジャケットで、右のが多分70年代に入ってからの再発。元の写真は同じなんですが、白黒のバランスとコントラストが全然違います。 左のには表面にニス引きのような「艶」がありますが、右の再発にはありません。印刷は紙の質やインクの違いで色の出方が変わります。レコードジャケットに使用する写真の印刷の仕上がり具合を写真家がこだわるとは考えにくいのですが、やはりデザイナーなんでしょうか?再発になると当時の「こだわり」がなくなって、多分第三者の手による劣化コピーになっているように感じます。写真家の土門拳さんは、撮影した写真が写真集や雑誌になる際、使用する紙やインク、装丁に対して強いこだわりを持っていたそうです。 左が初期盤。黒いのもあるようで、どちらがファーストプレスかわかりません。再発のもレーベルのデザインは、あまり変わりません。「STEREOLAB」って何だろう? リチャード・アヴェドンのポートレートでは、こちらの方が有名かな!? 家にあるのを見てたら、これもアヴェドンでした! 面はこれ!説明不要(笑)。
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DONOVAN / CATCH THE WIND  Hickory Records LPM 123 & LPS 123 1965年 イギリスのシンガー、ドノヴァンのデビューアルバムのアメリカ盤。左がモノラル、右が擬似ステレオ。彼は「英国のボブ・ディラン」なんて言われたりしていますが、アルバム・タイトルでデビュー・シングル曲「風を捕まえて」はディランの「風に吹かれて」を意識したんでしょうか?他の収録曲には、世にディランを紹介したと言われるフォークシンガー、ジョーン・バエズのヒット曲「ドナ・ドナ」なんかも歌ってますし・・・! 本国イギリスで発売のレコード は同じ写真を使っていますが文字のレイアウトが違います。ドノヴァンは左利きではないので、左のレコードの写真は「裏焼き」だと思います。イギリス盤にはステレオのレコードがないみたいです。なので、アメリカで発売する際にモノラル録音の音源を電気的にステレオっぽく(ちょっと空間的に広がっている感じがするように)マスタリングしなおしています。アメリカではイギリスよりも早くに「ステレオ」が普及したようで、ステレオがメインで、まだステレオの装置を持っていない人やラジオ局用にモノラルのレコードを生産したようです。モノラルの装置というのはスピーカーが一つで、ステレオ(2チャンネル)のレコードを再生しても意味がないのと、ラジオもまだFM放送(ステレオ)が普及していなくて、AM放送が主流だったようです。 レーベルのデザインは同じで、右のには「STEREO」の文字があります。 その本家ボブ・ディランのデビュー・アルバムなんですが、これも「裏焼き」だと言われています(ギターの弦の張り方が左利き用)。このレコードのモノラル盤(持ってない)は、同じ写真を使っているので、間違ってフィルムのネガを裏焼きしてしまった(現在のデジタル写真ではもうこんなことはないのですが・・・!)のか、もしかすると、文字とのレイアウトの関係でデザイナーが「わざと」左右反転したのかもしれません。 2つ目のステレオ盤(モノラル欲しいなぁ!)