投稿

4月, 2018の投稿を表示しています
イメージ
CECIL TAYLOR (1929-2018) Blue Train and Cecil Taylor Quintet /  Blue Fire   United Artists (Victor)  MJ-4001 1959年 Cecil Taylor / Chinampas  Leo  LR153 1988年 セシル・テイラーというピアニストは、かなりの数のレコードがありますが、「よく売れる」とか「みんなが欲しがる」というものはほとんどありません。強いて言えば、左側の自動車の写真を使用したアルバムが有名です。ただ、よく知られているのはジャケットもタイトルも全然違うレコード(持っていない)で、共演者のジョン・コルトレーンのアルバムとして後年売られました。右側のレコードは、何とポエトリー・リーディング(詩の朗読)のアルバムです。ピアノは弾いてなくて声とパーカッションが多重録音されています。 このレコードのオリジナルは、「Cecil Taylor Quintet / Hard Driving Jazz」で12インチ(30cm)のLPですが、これは違うタイトルに変えられてて、10インチの一回り小さいレコードとして日本で発売されました。 裏面の解説ではジョン・コルトレーンのアルバムになってます(笑)!一般的に10インチは12インチより小さいので、曲の収録時間が少ないのですが、これはオリジナルの12インチと同じ4曲です。   レーベルはUAの初期のデザインを使っています。 右側のレコードの裏面:限定500枚という記述があります。CD化されましたが、ジャケットのデザインが違うようです。 レーベルのデザイン ジャズという音楽ジャンルは、万人が聴いて楽しめるというものではないと思いますが、その中でもセシル・テイラーの音楽は「難解」な部類に属しています。車の中や酒場で聴いて楽しめる音楽ではないということです。私は20代の時に彼のレコードを沢山買って聴いていましたが、3枚組のライブアルバムなんかを続けて聴くとかなりグッタリしました(笑)!ほとんど「修行」です。 音楽は「芸術」のジャンルの一つですが、レコードは「商品」で、売れなけらば成り立たないメディアです。左のレコードは日本で発売する際に、ジョン・コルト
イメージ
マティスとデュビュッフェ Ella Fitzgerald / sings the Harold Arlen song book  Verve  V-4046-2 Ella Fitzgerald / Clap Hands, Here Comes Charlie !  Verve  V-4053 どちらもアメリカのジャズシンガー、エラ・フィッツジェラルドの1961年発売のアルバムで、カヴァーのポートレートを描いたのは左が アンリ・マティス 、右が ジャン・デュビュッフェ 。二人とも20世紀を代表するフランス人画家です。アルバムのために描いたものではないようです。両巨匠の作品にケチをつけるわけではないのですが、どちらも何だか誰でも描けそうな絵ですね。まぁ20世紀のアートとはそういうもので、いざ素人がやってみるとこういうふうには描けないんですが・・・。 マティスの作品はクラシックのアルバムにはよく使われていますが、デュビュッフェとなると・・・これ以外は見たことありません。これらのレコードの発売元のヴァーヴ・レコードのプロデューサーのノーマン・グランツという人は美術品コレクターだったようで、のちに「パブロ」という名前のレコード会社を作ります。あのパブロ・ピカソの名前です。 左のレコードは、後から作品名と作者の名前が書かれたシールが貼ってあります。ネットで検索すると、上にアルバムタイトルを後からシールで貼った画像や文字がない画像もありました。 黒・銀のT