ボブ・ディランのアートワーク ミュージシャンが自分のアルバムのジャケットを手がけるということは、あまりそうあるものではないと思う。思い当たるのでは、ジョニ・ミッチェルとキャプテン・ビーフハートことドン・ヴァン・ブリートくらいかなぁ?でも、彼らが自分のアルバムのジャケットのため絵を描くことはあっても、他のバンドのアルバムに作品が使われている例は知らない(あるかもしれないけど)! ボブ・ディランのこの2枚のアルバムの絵は、彼自身が描いています。あんまり出来はよくないし、ヘタウマでもないけど、インパクトはあります。右の油絵は「セルフ・ポートレート」というタイトルのアルバムなので、「自画像」のつもりなんでしょうか?多分、この人は「上手い」とか「下手」とかは関係がないんでしょうね(笑)! 左の「プラネット・ウェイヴス」の裏面。これも彼の字? 左のプラネット・ウェイヴスが、なぜかアサイラムから発売。右はいつものコロンビア。 ザ・バンドの「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」のジャケットのボブ・ディランの絵。これは、「下手過ぎ」です(笑)!
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12月, 2017の投稿を表示しています
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JIMMY RANEY PLAYS Prestige PRLP 156 1953年 音楽アルバムが「パッケージ・メディア」から「配信」ということになって久しいですが、発売当時の音源がデジタル・アーカイブ(保存記録)としてダウンロードで購入するとなると「オリジナル」だの「再発」だとということは関係なくなります。デジタルコピーは「劣化」しませんから。 レコードが発売から数年経って新たに商品を作るとなると、レコード盤の再プレスやジャケットの作成をしなければなりません。その音源を所有していてコピーをし、発売する権利のある人や団体が作れば正規の「再発」になります。ただ、当時発売されてから再発のない物で人気のある(売れる見込みのある)ものは、権利のない人または団体が「ブート(海賊)盤」、「リプロ盤」、「コピー盤」、「カウンターフィット(偽物)盤」とか言うレコードを作り、非正規盤として出回ることがあります。 上のレコードは、発売当時(1953年)はマイナーレーベルだった音源の権利が1970代に大手レコード会社に移り、多分1980年代後半になってオリジナルの形(10インチ盤)で再発したものです。人気があって売れる見込みがあるか?・・・と言えば、全くないにもかかわらずあえて出したのは、発売者の「音楽愛」と「レコード愛」によるものだと思いますが・・・どうなんでしょう? 「データ」と違って「物」は「コピー」が中々大変で、時には「劣化」や「別物」になってしまいますが、その「差を楽しむ」ということも「あり」ではないでしょうか!? 上がオリジナル。ジャケットの作り、紙の質、印刷(当時は活版印刷)の違いがあります。 左がオリジナル。レコードのラベルも忠実に再現していますが、色味が結構違います。レコード盤の材質や厚さ、プレス機の違いによる形状(レーベル面の溝の有無、盤のエッジの形)の差は若干あります。
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FRANCESCO CLEMENTE (1952-) レコードジャケットに画家の作品が使用されることは多々ありますが、ミック・ジャガーのソロアルバムのこのヘンテコリンな絵は、 フランチェスコ・クレメンテ が描いたものです。元々あった作品を使ったのか、このアルバムのために描いたのかはわかりません。クレメンテは1980年代のイタリア・トランス・アバンギャルドの画家で、全世界的に流行した「新表現主義」に属します。日本では「ニュー・ペインティング」とも呼ばれました。 MICK JAGGER / PRIMITIVE COOL Columbia OC 40919 1987年 「産業ロック」なんて言われ方もしますが、ストーンズよりポップで私はかなり好きなアルバムです。 ギターは別にジェフ・ベックじゃなくてもいい気がしますが・・・。 カスタム・レーベル 裏面と内袋 KRONOS QUARTET / PERFORMS PHILIP GLASS これもフランチェスコ・クレメンテの作品。
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EVERYBODY DIGS BILL EVANS Riverside 12-291 1959年 アルファヴェットのタイポグラフィでオシャレなジャケットですが、意味内容がわかるとちょっと恥ずかしいデザインです。タイトルが「みんなビル・エヴァンスが好き!」で、それに続く文はマイルス・ディビス、ジョージ・シアリング、アーマッド・ジャマル、キャノンボール・アダレイといったジャズのミュージシャンがそれぞれエヴァンスのことを褒め称える文章が彼らのサインとともに印刷してあります。ネットでそのことについて調べていたら、1975年の再発の編集盤の ライナーノーツ にプロデューサーがこのジャケットデザインのことについて書いていて、エヴァンスがマイルス・デイビス等の賛辞を記載したカバーを見て「私の母からの賛辞を載せなかったのはどうして?」と言ったというオチもついています。 ピアニスト・ドラマー・ベーシスト 青・小・溝
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「CDのパッケージ考」 CD(コンパクト・ディスク)のパッケージ(ジャケット)は、プラスチック・ケースの内側にリーフレットまたはブックレットが付いている物が一般的ですが。レコード(30cm)のパッケージの「紙」がCD(12cm)では小さくなって「プラスチック」になったせいか、コレクションしたいと思う物ではなくなった気がします。 一部、「紙ジャケ」と言って、 LPレコードをミニチュア化したパッケージは、当時の日本盤の帯などを再現して、ある一定の指示は得ているようです。また、厚紙の二つ折りや三つ折りのパッケージにプラスチックのトレイを接着した「デジパック」という物があります。 「プラスチック」を使っていないパッケージでどんなデザインがあるか、手持ちの物を紹介します。 厚紙の三つ折りで、CDを入れる所が袋状になっています。 表面が金の箔押しで、三つ折りですが内側が縦に開きます。 レコードみたにインサートの紙袋にCDが入っています。 オレンジの紙の部分が二つ折で接着されていて、斜めにスリットが入ってそこにCDが収まります。 厚紙2枚で挟んだようなパッケージの作り。CDは内側の ポケットに入ります。 所謂「デジパック」ですが、ディスクのトレイがプラスチックではなく紙になっています。 ジャケットはテクスチャーのある紙にイメージを印刷した 紙を貼付けてあり、CDを納めるところは厚紙のポケット になってます。内側には、結構ページ数のある画集や写真 集のブックレットが付いていることがあります。豪華な作 りです。 アトランティック ・レーベルの50周年の企画で、当時のLPレコードのミ ニュチュアが、パッケージのポケットに入っていて、CD のレーベルデザインも当時のレコードのものを使用してい ます。そして、プラケースのCDと高さが同じです。 CDジャケットというより、ほとんど本。CDは、最後の 裏表紙の真ん中にウレタンの突起が付いていて、そこには めるようになっている。 折りたたみ式。
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THELONIOUS MONK WITH SONNY ROLLINS AND FRANK FOSTER / MONK Prestige P-7053 (OJC-016) 1958年 (1982年 ) ブルーノート・レコード のジャケットデザインを多く手がけている リード・マイルス は、 プレスティッジ というレコードレーベルのジャケットも少なからずデザインしています。ブルーノートでも アンディ・ウォーホル のイラストを使った物が有名ですが、このアルバムでは手書きの文字の部分は彼の母親の ジュリア・ウォーホラ のカリグラフィーです。 リード・マイルスのサイン ウォーホルのお母さんのカリグラフィー 1982年の再発ですが、発売当時のレーベルデザインを使っています。
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The BEATLES Apple PCS 7067-8 1968年 「ザ・ビートルズ」というタイトルのアルバムですが、俗称「ホワイト・アルバム」と呼ばれている 有名な 2枚組のレコード。 イギリスの初期プレスや日本盤にはシリアルナンバーが 印刷されて いたので、 厳密には 真っ白ではないのですが、 これは「シリアルなし」の再発盤です。 タイトルの文字はエンボス加工になっています。プラケースに入ったCDだと、こういうデザインは無理ですね。 SOFT MACHINE / FIFTH CBS 31748 1972年 うっすらと「5」という数字が印刷されているのが見えます。 このレコード は、1979年の再発盤。 エンボス加工には、紙を押し上げて浮かすのと、特殊なインクで凸部を作る方法がありますが、 上の アルファ ベットは インクを乗せてから押し上げています。「5」はインクのみのようです。 Blackbird All White
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「エンジェルの赤盤のニーナ・シモン」 天使がレコード盤の溝を羽ペンでなぞっているイラストがトレードマークのレコードレーベルです。日本ではクラシックのレコードが多いのですが、このレコードはアメリカ人歌手のニーナ・シモンのデビューアルバムの日本プレス盤です。本国アメリカでは「 ベツレヘム 」というマイナーレーベルから出ていたのですが、日本と直接の契約がなかったらしく、イギリスのEMI経由での発売だったようです。「ベツレヘム」のレコードは当時イギリスでは「パーロフォン」から発売されていたようですが、ネットで検索してもニーナ・シモンのイギリス盤はシングルやEPしか出てこなかったので、LPがあるかどうかは不明です。「赤盤」というのは、東芝が1968年頃から1974年頃まで発売していた赤(えんじ色)のビニールを使ったレコードのことを言います。特にビートルズの日本盤で有名です。音はアメリカ盤より「柔らかい」悪く言うと「古臭い」感じですが、こちらの方が好きなのでよく聴いています。 NINA SIMONE / LITTLE GIRL BLUE HV 3010 日本語の発音は、今では「ニーナ・シモン」ですが、当時は「ニナ・シモーネ」になってます。 会社名が東芝になる前の「東京芝浦電気」で、活字の書体が味わい深いです。解説が大橋巨泉。
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WYNTON KELLY TRIO / IT'S ALL RIGHT Verve V-8588 1964年 アメコミ風のイラストのジャケットで、もうこうなると何のジャンルか中身が全く想像できません。ウィントン・ケリー他のメンバーは、ハードバップの大物なんですが、このアルバムは「ソウル」や「ラテン」「イージーリスニング」風のポップ曲が多く入ってます。いわゆる「いぶし銀」のプレイもジャケットのイメージからなのか「明るく」「軽く」聴こえてしまいます。ジャズの時代が終わろうとしている時期のアルバムです。 タイトル曲は、カーティス・メイフィールド&インプレッションズのヒット曲。 ジャケットの内側。エンジニアはヴァン・ゲルダーではありませんね! レーベル。黒・銀のT。 It' All Right
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「ベン・シャーンのレコード・ジャケット」 ベン・シャーン (1898-1969)は、アメリカ人画家で、数多くのレコード・ジャケットのためのイラストを描いています。ヴァーヴ・レーベルのジャズのレコードジャケットで有名な デビッド・ストーン・マーチン の師匠とも友人とも言われています。そのD.S.マーチンに影響を受けたのが、イラストレーター時代の アンディ・ウォーホル です。 CHICAGO STYLE JAZZ・THE ORIGINAL 1927-1935 JAZZ CLASSICS レコードは本来「聴く」ものなんだけど、ジャケット(パッケージ)が欲しくて買うということもあります。このレコードは、もう20年位前に中古レコード店の店主がアメリカに買い付けに行く際に頼んで買って来てもらいました。 レーベルのデザイン BERIOZ / TE DEUM - ROYAL PHILHARMONIC ORCHESTRA,SIR THOMAS BEECHAM 彼の仕事はジャズのアルバムよりクラシックの方が多いです。 このレコードは十数年前に買ったのですが、今日初めて最初から最後まで通して聴きました(笑)。 レーベルのデザイン。ジャズは「赤と黒」なんですが、クラシックは「グレー」です。 ベン・シャーンのレコードジャケットを ピンタレスト で集めてみました。