JIMMY RANEY PLAYS  Prestige PRLP 156  1953年

音楽アルバムが「パッケージ・メディア」から「配信」ということになって久しいですが、発売当時の音源がデジタル・アーカイブ(保存記録)としてダウンロードで購入するとなると「オリジナル」だの「再発」だとということは関係なくなります。デジタルコピーは「劣化」しませんから。

レコードが発売から数年経って新たに商品を作るとなると、レコード盤の再プレスやジャケットの作成をしなければなりません。その音源を所有していてコピーをし、発売する権利のある人や団体が作れば正規の「再発」になります。ただ、当時発売されてから再発のない物で人気のある(売れる見込みのある)ものは、権利のない人または団体が「ブート(海賊)盤」、「リプロ盤」、「コピー盤」、「カウンターフィット(偽物)盤」とか言うレコードを作り、非正規盤として出回ることがあります。

上のレコードは、発売当時(1953年)はマイナーレーベルだった音源の権利が1970代に大手レコード会社に移り、多分1980年代後半になってオリジナルの形(10インチ盤)で再発したものです。人気があって売れる見込みがあるか?・・・と言えば、全くないにもかかわらずあえて出したのは、発売者の「音楽愛」と「レコード愛」によるものだと思いますが・・・どうなんでしょう?

「データ」と違って「物」は「コピー」が中々大変で、時には「劣化」や「別物」になってしまいますが、その「差を楽しむ」ということも「あり」ではないでしょうか!?

上がオリジナル。ジャケットの作り、紙の質、印刷(当時は活版印刷)の違いがあります。

左がオリジナル。レコードのラベルも忠実に再現していますが、色味が結構違います。レコード盤の材質や厚さ、プレス機の違いによる形状(レーベル面の溝の有無、盤のエッジの形)の差は若干あります。




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