MIKE OLDFIELD / TUBULAR BELLS Virgin V2001 1973年
通称「サントラ」と呼ばれている音楽があります。「サウンド・トラック」の略のカタカナ語ですが、意味は「映画のフィルム上に音声が収録されている部分」のこと。映画に使われた音楽を収録したアルバムを指すこともあります。
イギリス人のミュージシャン、マイク・オールドフィールドが製作した「チューブラー・ベルズ」というアルバムは、当時新興レーベルのヴァージン・レコードから発売されてとってもよく売れたのですが、一部の曲がアルバムの製作意図と関係ない「エクソシスト」というホラー映画の場面に本人に無断で使われ、その映画が大ヒットだったので、さらに売れ続けました。そして残念ながら、「悪魔祓い」のテーマ曲になってしまいます。訴訟にまでなったようですが、その後和解したようです。売れちゃうと「続編」を作りたくなるのが世の常なんですが、「Ⅱ」(右)が出たのがオールドフィールドがヴァージンから大手ワーナーに移籍した1992年になってからです。
「チューブラー・ベルズ」というのは「長い金属の筒を並べた楽器」のことで、その筒をハンマーで叩いて音を出します。このアルバムには、その筒状のを金属を曲げたイメージがジャケットに使われていますが、実際に音楽にもその楽器が使用されています。オールドフィールド本人の希望なのか、レコード会社の意図なのかはわかりませんが、その「又」状に曲げられたチューブのイメージが、その後ずーっと使われ続けられます。
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左の「Tubular Bells」は、1980年代の再発のデザイン。右の「Ⅱ」のレコードは、2014年の発売。 |
「TUBURAR BELLS Ⅲ」1998年発売のCD。この他にも「オーケストラ・ヴァージョン」や「リミックス」「リマスター」「再録」等々、何だか同じようなジャケットで編曲アルバムが多数存在します。
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